はじめに
このコンテンツでは、ステレオミニプラグのヘッドセットで
音が聞こえない/マイクが聞こえない場合の対処方法を説明しています。
■認識されない原因
ヘッドセットが認識されない場合、大きく分けて原因は2つあります。
・ 接続に問題があるなど、ハードウェアの問題
・ 正しく設定されていないなど、ソフトウェアの問題
STEP1 ハードウェア的な問題がないか確認する
1)原因として考えられるもの
●接続や接触の問題の可能性があります。
ヘッドセットのプラグとパソコンのジャックの「接続のしなおし」を試してみましょう。
プラグとジャックの接続が緩んでいる場合や、ちゃんと奥まで差し込まれていない場合があります。
●プラグが汚れていませんか?
ヘッドセットのプラグが汚れていたりすると接触不良の原因となることがあります。
プラグ部分を柔らかい布などで拭き取ってから接続しなおすことで改善する場合があります。
●プラグとジャックの規格は合っていますか?
ヘッドセットのプラグと、パソコンのジャックの規格(極性)が異なっているため認識しない場合があります。
※ 極性とは?
ステレオプラグには「3極」と「4極」が存在し、規格をあわせる必要があります。
「PC側のジャックが3極なら3極のプラグのヘッドセット」を、「PC側のジャックが4極なら4極のプラグのヘッドセット」
を接続しないと、正しく認識しません。
また、3極の場合、ジャックが「マイク用」と「音声用」の2つに分かれているので、
それぞれプラグを正しく接続する必要があります。逆に差し込んでいる場合もあるので、
認識しない場合には「マイク用」「音声用」が逆に差し込まれていないか確認してください。
※お手持ちのパソコンのジャックの規格がわからない場合には、パソコンメーカーへのご確認をお勧めします。
★3極プラグとジャックの一例★
※ジャックの色や名称はパソコンによって異なる場合があります。
★4極プラグとジャックの一例★
※ジャックの色や名称はパソコンによって異なる場合があります。
「4極」プラグのヘッドセットを購入して、ヘッドセット側のプラグは1本しかない場合もあります。
そして、パソコン側は「音」用の「緑色(MIC)」、と「マイク用」の「ピンク色(LINE OUT)」の「3極」の2つのジャックがある場合です。
こちらの場合は「4極」を「3極」に変換するケーブルやアダプタを購入して対応をする必要があります。
エレコムでも変換アダプタをご用意しております。
・4極⇒3極ミニプラグ変換アダプタ AV-35AD01BK
・3極⇒4極ミニプラグ変換アダプタ AV-35AD02BK
ここまでが、ヘッドセットが認識されない場合の、故障以外の理由の場合のヘッドセットとパソコンの故障以外のハードウェア的な対処方法となります。
次のSTEPから「ソフトウェア」的な問題の対処方法を紹介していきます。
STEP2 ソフトウェア的な問題がないか確認する
ヘッドセットのマイクが認識されないソフトウェアの問題は以下のようなものがあります。
1)マイクのデバイス設定が「有効」になっていない。
2) パソコンまたはアプリのマイクへの「アクセス権限」が無効になっている。
3) ヘッドセットのオーディオドライバーに問題が起きている。
1)マイクのデバイス設定が「有効」になっていない。
パソコンのマイクのデバイス設定で、ヘッドセットのマイクが無効になっている場合の対処方法となります。
ヘッドセットのマイクの「有効化」の設定方法を紹介します。
1.「タスクバー」の右側にある「スピーカー」のアイコンを右クリックします。
2.表示された項目から「サウンド」をクリックします。
3.「サウンド」ウィンドウが表示されますので、上部にある「録音」タブをクリックします。
4.リストにあるどれかの録音デバイスを右クリックして「無効なデバイスの表示」にチェックが入っていることを確認します。
5.録音デバイスの一覧から、使用しているヘッドセットを確認します。
ヘッドセットの状態が「無効」になっている場合は、有効にしたいヘッドセットを右クリックしメニューから「有効」をクリックしてヘッドセットを有効化します。
6.以上で、ヘッドセットのマイクの「有効化」設定は完了です。
ヘッドセットが使えるようになったか確認してみてください。
2)パソコンまたはアプリのマイクへの「アクセス権限」が無効になっている。
パソコンの設定で、ヘッドセットのマイクへのアクセスが許可されていない場合、マイクが使えません。
以下の方法でヘッドセットのマイクのアクセス許可を設定することで改善できる場合があります。
1.デスクトップ画面の左下にある「スタート」ボタンをクリックしてスタートメニューを表示します。
2.メニューの左側にある歯車マークの「設定」アイコンをクリックして設定ウィンドウを開きます。
3.設定の一覧から「プライバシー」をクリックします。
4.左側のリストから「アプリのアクセス許可」の中の「マイク」をクリックします。
5.「このデバイスでのマイクへのアクセスを許可する」の項目にある「変更」をクリックします。
6.「このデバイスでのマイクへのアクセス」のスイッチをオンにします。
7.「アプリがマイクにアクセスできるようにする」のスイッチをオンにします。
8.設定によっては、アプリ個別でマイクアクセスがオフになっている場合もあります。
その場合には項目を下へスクロールします。
9.「マイクがアクセスできるMicrosoft Storeアプリを選ぶ」の項目がありますので、使いたいアプリのスイッチがオンになっているか確認し、オフになっていればオンにします。
10.以上で、ヘッドセットのマイクのアクセス許可の設定は完了です。
ヘッドセットでマイクが使えるかどうかお試し下さい。
3)ヘッドセットのオーディオドライバーに問題が起きている。
上記の内容をご確認、お試し頂いても改善のない場合、ご利用のパソコンの
オーディオドライバが正しく働いていない可能性がございます。
・ オーディオドライバの最新版をインストールする
・ オーディオドライバを再インストールする
ことで改善する可能性がございます。
詳細手順については、パソコンのメーカー、機種によって様々であるため、お手数ですがお使いのパソコンメーカーへのご相談をお願いいたします。
■オーディオの兼用端子の種類を確認する
「Realtek HD オーディオマネージャ」または「Realtek Audio Console」で、オーディオの兼用端子の設定を変更します。
1)設定画面を確認する。
1.「スタート」ボタンを右クリックし、スタートメニューから「デバイスマネージャー」をクリックします。
2.「デバイスマネージャー」が表示されます。
「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」の左側にある矢印をクリックします。
3.「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」の下に表示される項目を確認します。
項目の種類によって、使用する設定画面が異なります。以下それぞれの設定変更の手順を確認してください。
2)Realtek HD オーディオマネージャの設定を変更する。
※お使いの環境によっては、表示される画面が異なります。
1.オーディオの兼用端子に対応した機器を接続します。
・機器を接続するときは、機器の音量を小さくするか、出力を停止してください。
・「マイク・ラインイン兼用端子」と「ヘッドホン・ラインアウト兼用端子」など、オーディオの兼用端子を複数搭載している場合は、機能を切り替える兼用端子に機器を接続してください。
2.「スタート」ボタンをクリックし、すべてのアプリの一覧から「Windows システムツール」→「コントロールパネル」の順にクリックします。
3.「ハードウェアとサウンド」をクリックします。
4.「Realtek HD オーディオマネージャ」をクリックします。
5.「Realtek HD オーディオマネージャ」が表示されます。
右側の黒い「●」をダブルクリックします。
※オーディオの兼用端子に機器を接続していない場合、「●」は灰色で表示されます。
※オーディオの兼用端子を複数搭載している場合は、端子の数だけ「●」が表示されます。
6.「このデバイスは以下のように認識される必要があります」というポップアップが表示されます。
使用する機能をクリックし、チェックを付けます。
※パソコンのメーカーや機種により、選択する機能の名称が異なる場合があります。
7.オーディオの兼用端子に機器を接続したときにこのポップアップを自動的に表示したい場合は、「デバイスを挿したときのポップアップダイアログを有効にします」にチェックを付けます。
表示したくない場合は、チェックを外します。
8.「OK」ボタンをクリックします。以上で設定は完了です。
3)Realtek Audio Consoleの設定を変更する。
※お使いの環境によっては、表示される画面が異なります。
1.オーディオの兼用端子に対応した機器を接続します。
・機器を接続するときは、機器の音量を小さくするか、出力を停止してください。
・「マイク・ラインイン兼用端子」と「ヘッドホン・ラインアウト兼用端子」など、オーディオの兼用端子を複数搭載している場合は、機能を切り替える兼用端子に機器を接続してください。
2.「スタート」ボタンをクリックし、すべてのアプリの一覧から「Realtek Audio Console」をクリックします。
3.「Realtek Audio Console」が表示されます。「デバイス詳細設定」をクリックします。
4.「コネクタ設定」にある兼用端子の機能の欄をクリックし、表示される一覧から使用する機能をクリックします。
※オーディオの兼用端子に機器を接続していない場合、兼用端子の機能は灰色で表示されます。
※機種や状況により、表示される項目は異なります。表示されていない機能には切り換えられません。
5.録音デバイスで使用する機器に対応するチェックマークをクリックします。
・同型の入力ジャック(つまり、外部マイクと内部マイク)を入力デバイスとして縛ってください。
音声端子が 1つしかない製品は、「4極対応タイプ」です。
ラインとマイクの端子は 1つに統合されているので、こちらを選択してください。
・すべての入力ジャックを独立した入力デバイスとして分離します。
音声端子が 2つ以上ある製品は、「3極対応タイプ」です。
ラインとマイクの端子がそれぞれ独立しているので、こちらを選択してください。
6.以上で設定は完了です。
機種によっては、Realtek Audio Consoleはご購入時の状態ではインストールされていません。
インターネットに接続すると、自動的にインストールされることがあります。
※上記いずれにも当てはまらない場合は、ご利用のパソコンメーカーに設定方法についてご確認ください。
またいずれの手順でも改善がない場合、ヘッドセットの故障の疑いがございます。
故障とご判断された場合には、以下をご参照いただき修理のご検討をお願いいたします。
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