文書番号:4081 |
Q.【HDD】ハードディスクが壊れた?(物理障害とは?/論理障害とは?)
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【HDD】ハードディスクが壊れた?(物理障害とは?/論理障害とは?)
ハードディスクのデータ格納イメージを記載します。
※クリックすると各項目の説明へジャンプできます。
STEP1.ハードディスクのデータ格納イメージ
1.物理障害と論理障害
ハードディスクの不具合には、以下2つのタイプがあります。
物理障害 |
ハードディスク内の”データを格納”する部品が壊れたことを意味します。
記憶装置の交換・修理が必要となります。
※データの復旧・復元はできません。
(データ復旧会社でも難しい状態になります)
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論理障害 |
ハードディスク内の、「ファイルシステム」が破損してデータが読み取れない状態を意味します。
この場合機械は壊れていない為、フォーマットすることで通常に使用が可能です。
※ただし、データはすべて消去されます。
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2.ハードディスクのデータ格納イメージ
「論理障害」を説明するにあたって、データはどのようにハードディスクに格納されるかを以下に説明します。
2-1 データの保存と表示
床の上に、本をばらまいているイメージをご想像ください。
■パソコンからアクセスしても何も表示されない
パソコンやTVからは、どの床の、どの位置に、どんな状態で、どんな大きさの本(データ)であるかの「情報」がないと、本(データ)を表示させることも、探し出すこともできないものとなります。
2-2 データを表示させるために
そのため、パソコンやTVから、データを管理・表示させるために専用の「本棚」を作成する必要があります。
■パソコンからアクセスして本(データ)が表示されている
この本棚が、「ファイルシステム」というものになります。
なお、パソコンやTVの種類によって、本棚(ファイルシステム)の仕様も形もかわります。
また、扱える本(データ)の種類も、大きく変わります。
2-3 ファイルシステムの破損
このファイルシステムは、パソコンやTV側からデータ(本)を扱う&表示させるための制御プログラムです。
パソコンやTVから制御している背景より、何かしらのトラブルで、本棚(ファイルシステム)が破損することがあります。
■その際に表示されるメッセージ
本棚(ファイルシステム)が壊れると、本(データ)は床の上に、ばら撒かれるようなイメージとなります。
先に記載した通り、本(データ)が、床(ハードディスク)の上に存在していても、パソコンやTVは、 【本棚にあるものしか扱うことができない】ため、表示すらもできない状況となります。
この場合、パソコンやTVから、本(データ)を扱うために、新しく本棚(ファイルシステム)の作成を促すメッセージが表示される場合があります。
ただし、フォーマットすると、新しく本棚(ファイルシステム)を作成する為、データ(本)は無くなります。
これが、「論理障害」というものとなります。
フォーマットすることで、正常に機器が再使用できる理由は、上記のとおりです。
※ハードディスクが壊れたわけではありません。
論理障害はなんで起きるの?
・アクセス中にケーブルが抜けてしまった。
・ノイズなどにより破損したデータが書き込まれた。
・安全な取り外し以外での方法による破損。
・シャットダウンせずに電源が抜けてしまった。
※パソコンやTV側のトラブルでも、論理障害が起きる為、大事なデータは複数の記憶装置・メディアにバックアップ(複製)を作ることを強くお勧めします。
【補足】
なお、この状態でデータ復旧会社に依頼することにより、床の上の本(データ)を復元できる可能性がございます。
詳細は、データ復旧会社に直接ご相談ください。
STEP2.ハードディスクが故障と思ったら・・・
3.ハードディスクのトラブルシュート
確認方法は、以下リンクをご確認ください。
※上記リンク先で「故障」の可能性となった場合
→物理障害となります。修理または、交換(買い替え)をご検討ください。
物理障害はなんで起きるの?
・静電気等による破損
・寒暖差によって発生する結露等による破損
・安全な取り外し以外での方法による破損
・長期使用による製品寿命
・接続部の過度な負担による破損
※パソコンやTV側のトラブルでも、物理障害が起きる為、大事なデータは複数の記憶装置・メディアにバックアップ(複製)を作ることを強くお勧めします。
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作成日時:2012-05-07 |
更新日時:2023-06-27 |
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