DFSは、Active Directory(AD)環境下で
使用いただくことが必要となります。 |
<対象OS>
WindowsStorageServer2016
WindowsStorageServer2012R2
WindowsStorageServer2008R2
|
複数のファイルサーバーがある環境例です。
各ファイルサーバーに保存されているフォルダ(ファイル)にアクセスするさいには、そのフォルダ(ファイル)がある、ファイルサーバーを指定する必要があります。
※以下図参照 |
|
分散ファイルシステム(Distributed File System)、(以降DFS)を利用すると、 「DFS名前空間」という仕組みによって、複数のファイルサーバーにある共有フォルダを一元管理できます。
この仕組みにより、ユーザーは個々のファイルサーバーのIPアドレスや、サーバー名がわからなくても 「DFS名前空間」へアクセスすることで共有フォルダへアクセスが可能になります。
※以下図参照 |
|
また、DFSは、ファイルサーバーのリプレイスによって、ファイルサーバー名が変わっても、 パスに影響しないといったメリットがあります。
※以下図参照 |
まとめると、、、
DFSは、名前空間サーバーにフォルダーを作成し、
その配下の各ファイルサーバーの共有フォルダ(フォルダターゲット)を
リンクさせることで、
各ファイルサーバーの存在(共有フォルダへのアドレスを隠す仕組みから、
上記の様な運用が可能となります。
|
はじめに |
DFSは、Active Directory(AD)環境下で
使用いただくことが必要となります。
また、本製品は出荷時状態で
DFS サービスがインストールされておりません。
初回設定時にはDFSのインストール作業が必要です。
|
以下、3つのSTEPで設定します。
① DFSをインストール
② 名前空間を作成
③ 名前空間へのフォルダ追加
1)DFSをインストールするために、【サーバーマネージャー】を起動します。
2)「ダッシュボード」→「2 役割と機能の追加」をクリックします。
3)以下の画面が表示されましたら、「次へ」をクリックします。
4)「役割ベースまたは機能ベースのインストール」にチェック後、「次へ」をクリックします。
5)サーバーの選択画面が表示されたら、「次へ」をクリックします。
6)「ファイル サービスおよび記憶サービス」の配下(▽をクリック)から、
「ファイルサービスおよびiSCSI サービス」の配下(▽をクリック)内の、以下項目にチェックを入れます。
・DFS 名前空間 |
※必須 |
・DFS レプリケーション |
※DFSのレプリケーションが必要な場合にチェック。 |
※以下、画面が表示された場合は、「機能の追加」をクリックしてください。
7)「次へ」をクリックします。
8)「次へ」をクリックします。
9)「インストール」をクリックします。
10)以下の画面が表示されたら、「閉じる」をクリックします。
1)「ツール」→「DFS管理」をクリックします。
2)「新しい名前空間」をクリックします。
3)対象とする「名前空間サーバー」を指定後、「次へ」をクリックします。
※AD配下であることが前提です。
※DFSを利用するファイルサーバーの1つを「名前空間サーバー」に指定することも可能です。
4)「名前空間」の名前を入力後(名前は任意で決めて構いません)、「次へ」をクリックします。
※この名前は、サーバー名または、ドメイン名の後に表示される名前になります。
5)「名前空間」の種類を選択後、「次へ」をクリックします。
・ドメインベース |
\\ドメイン名\ルート名 |
・スタンドアロン |
\\サーバー名\ルート名 |
6)「作成」をクリックします。
7)「閉じる」をクリックします。
1)名前空間に実際に使用する共有フォルダを作成します。
「新しいフォルダ」をクリックします。
2)名前空間用のフォルダの名前を入力後、「追加」ボタンをクリックします。
※例では、「test-01」
3)リンク先のフォルダパスを入力後、「OK」をクリックします。
※上記2)の画面に戻ったら、「OK」をクリックし、完了してください。
この操作により、名前空間にある「test-01」フォルダにアクセスすると、上記3)でターゲットしたフォルダにリダイレクトされ、実際にファイルが保存されている共有フォルダにアクセスできます。
以上で、DFSの設定は完了です。
※本来、NASのリプレースや増設した際には、全クライアントのショートカットを変更する必要がありますが、DFSで運用していた場合は、名前空間の共有フォルダのメンテナンスのみとなります。
DFSの機能のひとつとして、DFS名前共有に作成した共有フォルダに、実際に使用する共有フォルダを2個登録することでレプリケーションさせることが可能です。
ユーザーが、名前空間経由で共有フォルダに書き込みすると、登録された2個の共有フォルダに反映されます。
ご注意 |
以下のご参考の設定手順は、AD配下の2台のNASの内の1台(NAS1)に
名前空間サーバをしている設定例となります。
この場合、もし、NAS1が故障した場合、
名前空間サーバがなくなりますのでレプリケーション先の
NAS2にはアクセスできなくなります。
ただし、名前空間サーバの共有フォルダ経由ではアクセスできませんが、
レプリケーション先に登録していたNAS2の共有フォルダへ
直接アクセスすればデータはあります。
つまり、冗長性はありますが可用性はありません。
あくまで、NAS2台でデータの複製だけを目的とした設定例となります。
|
1)先に「作成した名前空間の共有フォルダ」を右クリックし、
「ファイルターゲットを追加」をクリックします。
2)レプリケーションするリンク(フォルダターゲット)を入力後、「OK」をクリックします。
3)レプリケーショングループの確認画面が表示されますので、「はい」をクリックします。
4)「レプリケーショングループ名」「レプリケートフォルダーの名前」を入力し、「次へ」をクリックします。
5)レプリケーションの対象リンク(フォルダターゲット)が表示されます。「次へ」をクリックします。
6)プライマリメンバーの選択画面になりますので、レプリケートの基盤となるリンク(フォルダターゲット)を
プルダウンメニューより選択し、「次へ」をクリックします。
7)トポロジの選択画面になりますので、リンク(フォルダターゲット)間の論理的接続方法を選択後、「次へ」をクリックします。
8)スケジュールおよび帯域幅の設定画面になりますので帯域幅、スケジュールを指定し、「次へ」をクリックします。
9)内容を確認後、「作成」をクリックします。
10)グループの作成作業が完了したら「閉じる」をクリックして設定作業を終わります。
|