文書番号:5176 |
Q.【HDD】バックアップとは何ですか?/バックアップについて知りたい
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【HDD】バックアップとは何ですか?/バックアップについて知りたい
バックアップとは何ですか?/バックアップについて知りたい
バックアップとは、簡単に言うと「データの複製」を作ることです。
英語のBackup(予備品、代替品、支援者)という言葉に由来しているようです。
複製があれば、オリジナルデータに予期せぬ問題が発生しても安心です。
「備えあれば憂いなし」がバックアップの基本です。
ポータブルハードディスクの紛失、ハードディスクの故障など万が一の事態に備えるために、
データのバックアップについて是非ご検討ください。
バックアップとは具体的に何をすればいいの?
データが壊れたり紛失したりする万が一の場合に備えて、
「データの複製」を作成しておくことがバックアップとなります。
単に外付けのハードディスクやDVDメディア等へデータを”移動”することではありません。
特にハードディスクの大容量化に伴い、ハードディスクが故障すると失うデータの損失も大きくなります。
もしバックアップ(複製)しておいたデータが別の場所にあれば、万が一の際に失うデータの損失は小さくすみます。
万が一の故障やハードディスクの紛失等に備え、物理的に”別の場所”に、「データの複製」をしておくことが大切です。
また、一度バックアップしたから安心というわけではありません。
データの重要性、更新する頻度などに応じて定期的なバックアップを行うことが大切です。
何にバックアップすればいいですか?
紙に印刷しておくことも広い意味で有効なバックアップといえますが、
ここでは、電子データでバックアップしておく場合についてご案内します。
ここではCD/DVDやMOといったリムーバブルメディア、及び
ハードディスクをバックアップ先とした場合の、メリットとデメリットを紹介いたします。
バックアップするデータの特性に合わせてバックアップ先をご検討ください。
バックアップ先 |
メリット |
デメリット |
書き込み型CD/DVD |
メディアにデータは保存されるため、装置が壊れてもデータは守られる。
別の装置でアクセス可能。 |
一枚のメディアに保存できる容量が少ない。
(CD:740MB、DVD:4.7GB)
データ書き込み、読み出し時間が遅い。 |
MO/DVD-RAM |
ハードディスク |
大容量の保存が可能。データ書き込み、読み出し時間が非常に早いため、バックアップにかかる時間が短い。 |
装置が壊れるとデータへアクセス不可。データの復旧も非常に難しい。 |
▼ポイント
追加/修正/削除等が頻繁に発生するデータはハードディスクへ、そうでないデータはリムーバブルメディアへバックアップが一般的です。
書き込み型CD/DVD
書き込みに対応したドライブとライティングソフトが必要です。
対応するドライブを搭載した別のパソコンで参照可能です。
CDであれば約700MB、DVDでは約4.7GB(二層は約8.5GB)のデータが保存できます。
作成したCD/DVDは基本的に編集(上書き、削除)をすることができないため、公文書や上書き不可の重要文書をバックアップしておくことに適しています。
▼ご参考
作成したCD/DVD上のデータは属性が読み取り専用となるため、ハードディスクへコピー後に編集する場合はファイルの属性をプロパティより変更する必要があります。
また、RWメディアを使用する場合は、メディアの消去を行うことで再利用することが可能です。
メディア |
容量 |
CD-R/RW |
約700MB |
書き込み型DVD |
約4.7GB |
書き込み型DVD(2層) |
約8.5GB |
MO/DVD-RAM
使用する容量のメディアに対応したドライブが必要ですが、特別なライティングソフトを必要とせずに読み書きが可能です。
対応するドライブがあれば別のパソコンでも参照可能です。
また、保存されたデータは編集(上書き、削除)することができます。
バックアップデータの修正や上書きが可能なため融通が利く利点があります。
メディア |
容量 |
MO |
128MB、230MB、540MB、640MB、1.3GB、2.3GB |
DVD-RAM(片面) |
2.6GB、4.7GB |
DVD-RAM(両面) |
5.2GB、9.4GB |
ハードディスク
DVDメディア1枚で保存できない大容量のデータを分割することなく保存することが可能ですが、
ハードディスクドライブ自体が壊れた場合に参照することはできません。
ハードディスクをバックアップ先とする場合、
複数のハードディスクへオリジナルとバックアップを別々に保存し、一台が故障しても、
別のハードディスクから参照できるようにしておくなど運用上の工夫をする必要があります。
停電や落雷のように接続していたすべてのハードディスクが同時に故障する場合や、
別のパソコンへ接続した場合にOSやファイルシステム、インターフェースの違い等により、参照できない場合もありますので、運用時には注意が必要です。
ハードディスクは壊れますか?
残念ながら壊れます。
また、いつ壊れるかは分かりません。
ハードディスクドライブの内部は、1分間に数千回(7200rpm。5400rpm等)も回転するディスク上を
わずかM0.01ミクロン(10万分の1mm)程度の位置に浮かんだヘッドが移動して、
ディスク上の微小な磁力を利用して、データの読み書きを行っている非常に精密で衝撃に弱い装置です。
特にデータへアクセス中などヘッドがディスク上にある状態の振動や衝撃は大変危険です。
また、振動や落下などの衝撃がなくても部品の磨耗によって突然壊れる場合もあります。
ハードディスクから通常よりも大きな動作音(カリカリ・・・)、異音(ガッガガガッガガ・・・)が鳴り始めた場合には
保存データのバックアップをおこない、修理または、買い替えをご検討ください。
故障した場合、その精密さゆえに故障したハードディスクドライブ自身の修理は行えません。
ハードディスク修理をご依頼いただいた場合、
ハードディスク自体を交換する対応となるため保存データの一切は物理的に破棄されます。
保証規定の免責事項にもございますが保存データの消失、破損等については保証いたしかねますので、ご理解ください。
壊れたハードディスクドライブを対象に、有償で保存データの救出と復旧を専門に行うサービス会社もございますが、
クリーンベンチなどの特殊な設備と高度な技術を伴なうために
高額の費用が発生する場合が多く、また物理的な故障の場合に完全な状態へデータを復旧することは困難です。
とはいえ大容量のデータを手軽に持ち運んだり、
大容量データを高速に保存しておけるのもハードディスクの重要な役割です。
いつかは壊れる可能性を認識した上で、保存データのバックアップにご留意いただき不慮の事態に備えながら、
ハードディスク製品をご利用をいただきますようお願いいたします。
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作成日時:2013-07-18 |
更新日時:2024-12-05 |
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