「データフォルダバックアップツール(バックアップツール)」・
「Windows Server バックアップ」を使用して取得したバックアップは、
バックアップ対象のファイルそのものではなく、
特殊なファイル形式(vhd形式<WSS2008R2>・vhdx形式<WSS2012>)で保存されます。
通常は、バックアップを取得したNASで「Windows Server バックアップ」を使って
ファイル・フォルダの復元を行いますが、
NASの故障などで、「Windows Server バックアップ」からの復元ができない場合は、
バックアップを保存してある外付けHDDを別のWindows端末に接続して頂き、
下記手順を行って頂ければ、ファイル・フォルダの抽出が可能です。
■対応OS
Windows7・Windows8・Windows8.1・Windows Server 2008R2・Windows Server
2012
<注意点>
●WSS2012で取得したバックアップ(拡張子が「.vhdx」)は、
Windows7・Windows Server 2008R2搭載の機器では、
認識ができないため操作できません。
恐れ入りますが、Windows8・Windows8.1・Windows Server 2012搭載の機器で操作して頂きますよう
お願い致します。
WSS2008R2で取得したバックアップ(拡張子が「.vhd」)は、全ての対応OSで操作できます。
●「Windows Server バックアップ」は増分バックアップとなり、世代管理が可能ですので、
復元時にバックアップを取得した日時を指定することで、
その時点で保存されたバージョンのファイルに戻す事が可能ですが、 本手順で抽出できるファイル・フォルダは、最新のバックアップ時のバージョンのみになります。
以前のバージョンのファイル・フォルダを復元したい場合は、
「Windows Server バックアップ」からの復元を行ってください。
●この手順で抽出できるものはファイル・フォルダのみです。 アプリケーションやシステム状態ファイルを復元することはできません。
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1.バックアップデータの入った外付けHDDをWindows端末に接続します。
この際、ドライブとして認識されますが、フォルダへのアクセスはできません。 アクセスしようとすると下記メッセージが表示されます。
2.デスクトップ上のアイコン「コンピュータ」を右クリックし、表示されるメニューから「管理」をクリックします。
(表示されていない場合はスタートメニューから「コンピュータ」を右クリックします。)
3.表示された画面の左ペインから「ディスクの管理」をクリックし、
メニューの「操作」-「VHD の接続」をクリックします。
4.「仮想ハードディスクの接続」画面が表示されるので、「参照」ボタンをクリックします。
5.ドライブとして認識された外付けHDDを指定し、中の「WindowsImageBackup」 フォルダを開きます。
6.表示された中のNASの名前(ホスト名)のフォルダを開きます。(この例では デフォルトの「LogitecNAS」)
7.表示された中の「Backup~」というフォルダを開きます。
8.拡張子が「.vhd」・「.vhdx」のファイルを選択し、「開く」をクリックします。
※バックアップ設定で、1つのバックアップセットでドライブの異なるフォルダをバックアップ元として指定
(例:C:\Users と D:\Public など)している場合、
「.vhd」・「.vhdx」ファイルが複数(設定したドライブの数だけ)できます。
その場合、複数のファイルをまとめて選択することはできませんので、
1つずつ作業をして頂きますようお願い致します。
9.「場所」にファイル名が入ったことを確認し、「OK」 をクリックします。
10.ドライブとして認識されたことを確認します。(仮想ディスクのため、水色のアイコンで表示されます。)
ドライブレター(アルファベット)が表示されている場合は、
そのままエクスプローラから通常のドライブと同様に操作ができます。
もし表示されていない場合は、以下11.からの手順を行ってください。
11.表示されている領域部分を右クリックし、
表示されたメニューから「ドライブ文字とパスの変更」をクリックします。
12.表示される画面内「追加」ボタンをクリックします。
13.「次のドライブ文字を割り当てる」を選択し、右のリストから、割り当てたいドライブ文字を選択します。
14.エクスプローラに表示されれば、通常のドライブと同様に操作できます。
ファイル・フォルダの抽出が終わり、外付けHDDを取り外したい際は、「VHDの切断」の作業が必要となります。
この作業を行わずに取り外すと、
端末や外付けHDDが不具合を起こしたり、
バックアップが壊れてしまう可能性があります。
必ずこの作業を行うようにしてください。 |
15.上記2.の手順で「ディスクの管理」を表示させ、「ディスク」と書かれている部分を右クリックし、表示されるメニューから「VHDの切断」をクリックします。
16.表示される画面で、「OK」をクリックします。
17.VHDが切断されますので、外付けHDDの取り外し作業を行います。
「Windows Server バックアップ」でスケジュールバックアップをご利用で、
バックアップ先として「バックアップ専用のハードディスクにバックアップする」を選んで頂いている場合、
使用している外付けHDDを別のWindows端末へ接続して頂いても、自動でドライブレターが割り当てられません。
その際は、上記2.の手順で「ディスクの管理」を表示させ、11.~14.の手順を実行し、
ドライブレターを割り当てた上で、改めて3.からの操作をして頂きますようお願い致します。 |
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