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文書番号:8009
Q.【ご参考】いまさら聞けないインターネット・ネットワーク概論(簡易版)
 




基本1.インターネットの三大原則
基本2.名前によるコミニュケーション
基本3.住所と名前=IPアドレス(WAN IP)
基本4.ISP(プロバイダ)からWANIPが付与される
基本5.WAN IPはISPとのご契約に対してひとつ
基本6.ルーターの設定は?(PPPoE/DHCP)
基本7.宅内(企業・ホテル)のネットワークは?
基本8.ルーターの機能
基本9.IPアドレス(LAN)の確認方法




以下は、インターネットを利用する為の「3大原則」です。
これによりインターネットに接続することが可能となります。

 回線 (光、ADSL、CATV)
 ISPプロバイダ:インターネット会社)とのご契約
 モデム


  

インターネットを利用する為の

  「
① 回線」 があって、
  「
② ISP(プロバイダ)との契約」 をされて
  「
③ モデム」 があれば、インターネットに接続することができます。

では、インターネットを利用する為の仕組みを以下に記載します。






私たちには、「名前」があります。


 


 

今、現在、ここにいる彼らは「
唯一無二」の存在であり、かつ、「住所」と「名前がある」存在です。
なお、地球規模でのイメージが以下です。




      
    

 

地球規模で見ても、そこに存在していることを証明できる、
住所」と「名前があ」があるからこそ、他者との区別 ができます。

また、唯一無二の存在だからこそ、自分と他者とのコミニュケーション(ネットワーク)がとれます。
実は、インターネットにおけるパソコンも同様なのです。






コンピュータには、「住所」はもちろんのこと、
人間のように「山田 太郎」といった名前があるわけではありません。

代わりに、ルールをもった数値が、「住所」と「名前」の代わりに使われています。
この数値を、「
IPアドレス」といいます。


 


IPアドレスは、数値4つのブロックにわかれており、
そのひとつのブロックは、
0255 の数値までとなります。


xxx xxx xxx xxx
(0~255) (0~255) (0~255) (0~255)

例: 164.46.224.18


また、IPアドレスは、使用用途によって以下2つに分かれます。

WAN IP ワイド エリア ネットワーク IPアドレス
別名:グローバルIPアドレス
世界でひとつだけのもの
LAN IP ローカル エリア ネットワーク IPアドレス 例 : 192.168.xxx.xxx


では、「WAN IP」から説明いたします。IPアドレスの組み合わせを考えた場合、
0.0.0.0  0.0.0.1  0.0.0.2  1.0.0.3  ~  255.255.255.255

その組み合わせ数は、
約43億 となります。



非常に、単純な計算でいけば、世界規模で、「唯一無二」の数値が43億個用意できます。
よって、43億個の機械によるネットワーク(コミニュケーション)が可能というイメージになります



   
 


 ・・・ といった数値が
約43億




ただし、この唯一無二の名前=WAN IPアドレスは誰でも自由に使えるわけではありません。
ICANN にて、「国レベル」、「企業レベル」で分配されています。

そして、その多くは、ISP(プロバイダ:インターネット会社)が、所持しています。






先にも記載したとおり、機械でネットワークを利用する際には、
人間の名前のかわりに、現時点で「唯一無二」の存在であることを証明できる、
WAN IPアドレス (ワイド エリア ネットワーク IPアドレス) が必要です。

この数値があれば、現時点で重複することのない、「
唯一無二」の存在となります

       
  





      
    

 



地球規模で見ても、そこに存在していることを証明できる
WAN IPアドレス」があるからこそ、

他者との区別ができ、また自分と他者とのコミニュケーション(ネットワーク)をとることができます。
実は、インターネットにおけるパソコンも同様なのです。


その、WAN IPの多くは、
ISP(インターネット会社)がもっています。



  


ISP(インターネット会社)は、WAN IPを、契約された会員に貸し出し、付与することで、
インターネットに接続できる「仕組み」を作っています。

以下がイメージです。


  
 

WAN IP = インターネットに接続するための通行手形





上記の仕組みをおさらいすると、インターネットに接続する為の

  「
① 回線」 があって、
  「
② ISP(プロバイダ)との契約」 をされて
  「
③ モデム」 を通して

ISP(プロバイダ:インターネット会社)から、WAN IPを貸し出し、
付与されることにより、世界で約42億個の内の1つ、「
唯一無二の存在」になったからこそ、
世界中のネットワークに参加 (インターネットに接続することが) できるのです。


 






インターネットの仕組みとして、以下のイメージは先に説明したとおりです。
以下、パソコンに「
WAN IP」が付与されて、インターネットができるイメージです。

 


例としてここに、HUB(ハブ:LANケーブルの受口を増やすもの)を入れて
2台のパソコンを物理的に接続されても、
同時にインターネットは見れません

 


その理由は ISPからのWAN IPは特別な契約を除いて、
ご家庭にひとつしか付与されないからです。

よって、上記のような場合だと、
最初にWAN IPが付与された、1台目のパソコンしかインターネットができません。
 


そこで、「ルータ」の登場です。

ルータは、WAN IPを「
一元管理」します。そして、複数台の端末を同時にインターネットさせる機械なのです。


 

ルータ=複数同時のインターネットが可能とする機械。







ルーターに正しくWAN IPを取得させるには、ルーターそのものに設定をしないといけません。
基本、回線種別によって、設定方法が異なります。

インターネットの接続方法は2つあり、「PPPoE」と「DHCP」のいずれかになります。
以下の表は一般的な例です。

主な区分 回線設定 補足

フレッツ(NTT)




PPPoE 別名ダイヤルアップともいわれる接続方法。
インターネットに必要な
認証ID」と「認証パスワード」必要。
他の回線 DHCP 特に設定等が必要ない。

 


PPPoE」「DHCP」どちらの内容でルーターの設定をするのかを確認し、
ルーターのマニュアルに従って、設定してください。

これによって、ルーターは
WAN IPを取得 することができます。






WAN IPをもつということは、先に説明したとおり、地球規模でのネットワーク(WAN)となります。
ルータが、WAN IP を取得した状態は、地球規模で「
唯一無二」の存在であることがわかります。




ルータから宅内側のネットワーク(LAN)について説明します。 赤丸で囲った部分です。




これも、IPアドレスによる、ネットワークとなっています。
便宜的に、LAN IP(ローカル・エリア・ネットワーク・IP)アドレスといいます。

ルータは、「WAN IP」を一元管理するほかに、宅内用のIPアドレスを別途、持っています。
エレコムのルータを例とした場合、以下となります。

エレコムルータの場合
ルータ 192.168.2.1
各パソコン
1台目:192.168.2.100
2台目:192.168.
2.101
3台目:192.168.
2.102

が、ルータから自動で付与されます。



 ・地球規模(WAN)でみれば、ルータは、「唯一無二」のWAN IPによるネットワークに参加。
 ・宅内(LAN)でみれば、ルータ配下は、192.168.「
2」.xxx のネットワークが構築されてます。




LAN内においてはルータを始め、全てのパソコンも、3番目の数字が「2」になっています。
これを「
セグメント」といいます。

LAN内のネットワークはすべて、「
2」のセグメント(グループ)です。

重複のないIPアドレス(名前)になっていることがわかります。
これが、ローカルなネットワークとなります。


 






ルータは、WAN IPを一元管理する以外に、別途、192.168.2.1 というIPアドレスをもっています。
※エレコム・ロジテックルータの場合です。

   

これは、WAN IPのような、「唯一無二」のIPアドレスではなく、
LAN用の汎用的なIPアドレスとなります。
また、自分の配下になる端末(パソコンやスマートフォン、ゲーム機等)に、IPアドレスを振ります。

イメージは以下をご参照ください。
















ルータが名前(IPアドレス)を付与することで、同じ「
2」のセグメント=仲間になりました。






ルータへの接続手段が、無線(Wi-Fi)でも同様です。









無線も同様に、ルータが名前(IPアドレス)を付与することで、同じ「
2」のセグメント=仲間になりました。








以下に記載する3つとなります。

ルータの機能 
    1.「WAN IP」の一元管理。
  (自分に接続された複数の端末をインターネットに繋げる)
 2.自分に接続された端末に「LAN IP」(例:192.168.2.xxx)を付与する。
 3.異なるセグメントをルーティング(橋渡し)をする。


これが、ルータの仕組みであり、ルータの機能となります。
※ 3.については、本コンテンツでは割愛いたします。






ルーターがある、スタンダードな環境例です。




 ・有線は、イーサーネット(または、ローカルエリア接続)アイコン。
 ・無線は、Wi-Fi(または、ワイヤレスネットワーク接続)アイコン。


以下の接続アイコンに、ルータから、IPアドレス(192.168.「
2」.100 ~ の連番)が付与されます。

名称 イメージ 
 有線(LANケーブル)  Windows7以下 Windows8以降
 

ルータから、上記接続アイコンのIPv4アドレスに
「192.168.
2.100」が付与されています。




 無線(Wi-Fi)  Windows7以下 Windows8以降
 

ルータから、上記接続アイコンのIPv4アドレスに
「192.168.
2.101」が付与されています。




以下の場合、ルータが付与したIPアドレスは、同じセグメント(この場合「2」)であるため、
ルータが一元管理している
WAN IP」を経由して、インターネットができるのです。




なお、ルータからパソコンに、IPアドレスが付与されているかは、以下操作で確認可能です。


有線(LANケーブル)  ご参考リンク
無線(Wi-Fi)  ご参考リンク


インターネットの通行手形(WAN IP)の一元管理と、自分に接続された有線・無線の端末にIPアドレスを付与する
これが、ルータによるインターネットの仕組みとなります。






(ご参考)弊社ルータ製品の初期設定方法です。

→ リンク 


講座は以上で終了となります。


 





作成日時:2019-02-25
更新日時:2024-12-05

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