基本1.インターネットの三大原則
基本2.名前によるコミニュケーション
基本3.住所と名前=IPアドレス(WAN IP)
基本4.ISP(プロバイダ)からWANIPが付与される
基本5.WAN IPはISPとのご契約に対してひとつ
基本6.ルーターの設定は?(PPPoE/DHCP)
基本7.宅内(企業・ホテル)のネットワークは?
基本8.ルーターの機能
基本9.IPアドレス(LAN)の確認方法
以下は、インターネットを利用する為の「3大原則」です。
これによりインターネットに接続することが可能となります。
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回線 (光、ADSL、CATV) |
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ISP (プロバイダ:インターネット会社)とのご契約 |
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モデム |
インターネットを利用する為の
「① 回線」 があって、
「② ISP(プロバイダ)との契約」 をされて
「③ モデム」 があれば、インターネットに接続することができます。
では、インターネットを利用する為の仕組みを以下に記載します。
私たちには、「名前」があります。
今、現在、ここにいる彼らは「唯一無二」の存在であり、かつ、「住所」と「名前がある」存在です。
なお、地球規模でのイメージが以下です。
地球規模で見ても、そこに存在していることを証明できる、
「住所」と「名前がある」があるからこそ、他者との区別 ができます。
また、唯一無二の存在だからこそ、自分と他者とのコミニュケーション(ネットワーク)がとれます。
実は、インターネットにおけるパソコンも同様なのです。
コンピュータには、「住所」はもちろんのこと、
人間のように「山田 太郎」といった名前があるわけではありません。
代わりに、ルールをもった数値が、「住所」と「名前」の代わりに使われています。
この数値を、「IPアドレス」といいます。
IPアドレスは、数値4つのブロックにわかれており、
そのひとつのブロックは、0~255 の数値までとなります。
xxx |
. |
xxx |
. |
xxx |
. |
xxx |
(0~255) |
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(0~255) |
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(0~255) |
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(0~255) |
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例: 164.46.224.18 |
また、IPアドレスは、使用用途によって以下2つに分かれます。
WAN IP |
ワイド エリア ネットワーク IPアドレス
別名:グローバルIPアドレス |
世界でひとつだけのもの |
LAN IP |
ローカル エリア ネットワーク IPアドレス |
例 : 192.168.xxx.xxx |
では、「WAN IP」から説明いたします。IPアドレスの組み合わせを考えた場合、
0.0.0.0 0.0.0.1 0.0.0.2 1.0.0.3 ~ 255.255.255.255 と
その組み合わせ数は、約43億 となります。
非常に、単純な計算でいけば、世界規模で、「唯一無二」の数値が43億個用意できます。
よって、43億個の機械によるネットワーク(コミニュケーション)が可能というイメージになります。
・・・ といった数値が 約43億。
ただし、この唯一無二の名前=WAN IPアドレスは誰でも自由に使えるわけではありません。
ICANN にて、「国レベル」、「企業レベル」で分配されています。
そして、その多くは、ISP(プロバイダ:インターネット会社)が、所持しています。
先にも記載したとおり、機械でネットワークを利用する際には、
人間の名前のかわりに、現時点で「唯一無二」の存在であることを証明できる、
WAN IPアドレス (ワイド エリア ネットワーク IPアドレス) が必要です。
この数値があれば、現時点で重複することのない、「唯一無二」の存在となります。
地球規模で見ても、そこに存在していることを証明できる
「WAN IPアドレス」があるからこそ、
他者との区別ができ、また自分と他者とのコミニュケーション(ネットワーク)をとることができます。
実は、インターネットにおけるパソコンも同様なのです。
その、WAN IPの多くは、
ISP(インターネット会社)がもっています。
ISP(インターネット会社)は、WAN IPを、契約された会員に貸し出し、付与することで、
インターネットに接続できる「仕組み」を作っています。
以下がイメージです。
WAN IP = インターネットに接続するための通行手形 |
上記の仕組みをおさらいすると、インターネットに接続する為の
「① 回線」 があって、
「② ISP(プロバイダ)との契約」 をされて
「③ モデム」 を通して
ISP(プロバイダ:インターネット会社)から、WAN IPを貸し出し、
付与されることにより、世界で約42億個の内の1つ、「唯一無二の存在」になったからこそ、
世界中のネットワークに参加 (インターネットに接続することが) できるのです。
インターネットの仕組みとして、以下のイメージは先に説明したとおりです。
以下、パソコンに「WAN IP」が付与されて、インターネットができるイメージです。
例としてここに、HUB(ハブ:LANケーブルの受口を増やすもの)を入れて
2台のパソコンを物理的に接続されても、同時にインターネットは見れません。
その理由は ISPからのWAN IPは特別な契約を除いて、
ご家庭にひとつしか付与されないからです。
よって、上記のような場合だと、
最初にWAN IPが付与された、1台目のパソコンしかインターネットができません。
そこで、「ルータ」の登場です。
ルータは、WAN IPを「一元管理」します。そして、複数台の端末を同時にインターネットさせる機械なのです。
ルータ=複数同時のインターネットが可能とする機械。 |
ルーターに正しくWAN IPを取得させるには、ルーターそのものに設定をしないといけません。
基本、回線種別によって、設定方法が異なります。
インターネットの接続方法は2つあり、「PPPoE」と「DHCP」のいずれかになります。
以下の表は一般的な例です。
主な区分 |
回線設定 |
補足 |
フレッツ(NTT)
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PPPoE |
別名ダイヤルアップともいわれる接続方法。
インターネットに必要な
「認証ID」と「認証パスワード」必要。 |
他の回線 |
DHCP |
特に設定等が必要ない。 |
「PPPoE」「DHCP」どちらの内容でルーターの設定をするのかを確認し、
ルーターのマニュアルに従って、設定してください。
これによって、ルーターは WAN IPを取得 することができます。
WAN IPをもつということは、先に説明したとおり、地球規模でのネットワーク(WAN)となります。
ルータが、WAN IP を取得した状態は、地球規模で「唯一無二」の存在であることがわかります。
ルータから宅内側のネットワーク(LAN)について説明します。 赤丸で囲った部分です。
これも、IPアドレスによる、ネットワークとなっています。
便宜的に、LAN IP(ローカル・エリア・ネットワーク・IP)アドレスといいます。
ルータは、「WAN IP」を一元管理するほかに、宅内用のIPアドレスを別途、持っています。
エレコムのルータを例とした場合、以下となります。
エレコムルータの場合 |
ルータ |
192.168.2.1 |
各パソコン |
1台目:192.168.2.100
2台目:192.168.2.101
3台目:192.168.2.102
が、ルータから自動で付与されます。
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・地球規模(WAN)でみれば、ルータは、「唯一無二」のWAN IPによるネットワークに参加。
・宅内(LAN)でみれば、ルータ配下は、192.168.「2」.xxx のネットワークが構築されてます。 |
LAN内においてはルータを始め、全てのパソコンも、3番目の数字が「2」になっています。
これを「セグメント」といいます。
LAN内のネットワークはすべて、「2」のセグメント(グループ)です。
重複のないIPアドレス(名前)になっていることがわかります。
これが、ローカルなネットワークとなります。
ルータは、WAN IPを一元管理する以外に、別途、192.168.2.1 というIPアドレスをもっています。
※エレコム・ロジテックルータの場合です。
これは、WAN IPのような、「唯一無二」のIPアドレスではなく、LAN用の汎用的なIPアドレスとなります。
また、自分の配下になる端末(パソコンやスマートフォン、ゲーム機等)に、IPアドレスを振ります。
イメージは以下をご参照ください。
ルータが名前(IPアドレス)を付与することで、同じ「2」のセグメント=仲間になりました。
ルータへの接続手段が、無線(Wi-Fi)でも同様です。
無線も同様に、ルータが名前(IPアドレス)を付与することで、同じ「2」のセグメント=仲間になりました。
以下に記載する3つとなります。
ルータの機能 |
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1.「WAN IP」の一元管理。
(自分に接続された複数の端末をインターネットに繋げる) |
2.自分に接続された端末に「LAN IP」(例:192.168.2.xxx)を付与する。 |
3.異なるセグメントをルーティング(橋渡し)をする。 |
これが、ルータの仕組みであり、ルータの機能となります。
※ 3.については、本コンテンツでは割愛いたします。
ルーターがある、スタンダードな環境例です。
・有線は、イーサーネット(または、ローカルエリア接続)アイコン。
・無線は、Wi-Fi(または、ワイヤレスネットワーク接続)アイコン。
以下の接続アイコンに、ルータから、IPアドレス(192.168.「2」.100 ~ の連番)が付与されます。
名称 |
イメージ |
有線(LANケーブル) |
Windows7以下 |
Windows8以降 |
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ルータから、上記接続アイコンのIPv4アドレスに
「192.168.2.100」が付与されています。
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無線(Wi-Fi) |
Windows7以下 |
Windows8以降 |
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ルータから、上記接続アイコンのIPv4アドレスに
「192.168.2.101」が付与されています。
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以下の場合、ルータが付与したIPアドレスは、同じセグメント(この場合「2」)であるため、
ルータが一元管理している「WAN IP」を経由して、インターネットができるのです。
なお、ルータからパソコンに、IPアドレスが付与されているかは、以下操作で確認可能です。
インターネットの通行手形(WAN IP)の一元管理と、自分に接続された有線・無線の端末にIPアドレスを付与する
これが、ルータによるインターネットの仕組みとなります。
(ご参考)弊社ルータ製品の初期設定方法です。
→ リンク |
講座は以上で終了となります。
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